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いつものお店の奥にある、おじさんの部屋。
俺は病院からこっそり連れてきたAさんをテーブルに横たえて、おじさんに言った。
「Aさんを助けてほしい」
「......蓮くん、それはね」
「分かってる。分かってるけど、おじさんしかいないんだよ、俺が頼れるのは。もう時間がないんだ、
俺、Aさんまで失ったら、もうどうしたらいいかわかんないよ......」
「それでも、だめだ。もうこれ以上違法なことに手を染めるわけにはいかない」
「...っ！」
その言葉を聞いた瞬間、おじさんの胸倉を掴み上げていた。
「なんで？なんでそんなこと言うの？ねえ、言わないよなそんなこと、」
「...蓮、くんっ、」
「俺がこの身体を国の機関に提示するだけで、おじさんの研究チームは一発で潰れる。それがどういうことか、分かるよな...？」
「......それは、蓮くんがしてくれたことまで無駄にすることになるんだよ」
「Aさんを救えないならもういい。どうせ最初から無かったような命なんだから、俺はAさんを殺して後から死ぬか、このままあなたの研究の成果をすべて世に放つ。全部終わらせる」
「蓮くん...！！だめだ、そんなことは」
「じゃあ助けろよ、Aさんを！！」
自分でも何を口走っているのか分からなくなっていた。とにかく怒りと焦りのままに、Aさんを救えるただ唯一の手段を動かすのに必死だった。
「............準備に10分だけ、使わせてくれ」
おじさんの消えそうな声と共に、俺は手を離した。
作業部屋に入っていくのを見届けてから、Aさんの頬を撫でる。
繋がれてるコードはいっぱいあって、それをひとつひとつAさんの肌を傷つけないように丁寧に外すのが大変だった。
「......これからもずっと、一緒だよね、Aさん」
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灯莉(プロフ) - レモンさん» レモンさんはじめまして。最初からの読者様なんですね！ドラキュラ舘様、一本目ということもあってわたしも思い入れがあるストーリーなので嬉しいです。ありがとうございます(o´艸`) (4月20日 0時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - そして新作も楽しみです。 (4月19日 23時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 灯莉さんはじめまして。最初から読ませて頂きました。どのお話にもいろんな愛の形があるんだなぁと思いました。私は舘様のドラキュラのお話が大好きです。その後夢主ちゃんはどうなったのかも気になります。 (4月19日 23時) (レス) @page38 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年3月25日 21時
