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「大介に、迷惑かけちゃったら、どうしようって」
なるほどねー、と少し考えるそぶりを見せたあと、「よし！」と大介は笑顔で手のひらを打ち鳴らした。
「とりあえずここじゃ座れないし、一旦リビング戻ろ。ね」
返事をするよりも早く、有無を言わさない力で大介が私を抱き上げる。
「ちょ！大丈夫、だから」
「いいのいいの。俺がしたいだけだから」
しゅっしゅっぽっぽ、とかわいい効果音つきで大介にソファーまで運ばれて、優しく下ろされた。
大介は目の前の床にあぐらをかいて座り、私の目を見つめてくる。
「で？なんでそんなこと言うの」
「え？」
「迷惑かけるとか、負担になっちゃうとか。俺はAのことが１番大事だし、大好きだよ？」
「…そう、だけど」
「不安になっちゃった？」
「…………うん」
「ちゃんと言えたじゃん。はい、ぎゅー」
その言葉に頷けば、大介が膝立ちになって両手を広げるから上半身を乗り出して抱きついて、強く抱きしめ返される。
「大丈夫だよ。俺はAのこと大好きだし大切にしたいし、ずっと一緒にいたいから結婚したの。子供ができたのを迷惑だとか負担に思うわけないでしょ？Aなら分かるよ、俺が世界で一番愛してる女の子なんだもん」
全てを包み込むような大介の優しい言葉にまた涙が出てきて、口からぽろりと言葉が出てきた。
「先輩に今日、言われたの。」
「え...」
「旦那に迷惑かけてんだろ、って」
「それで、もしかしたら、って考えちゃった？」
がばりと身体を離して、大介の手が私の肩を掴む。真正面には、黒くて大きくてまんまるな大介の瞳。
「そんなこと、絶っっっっっ対ないから！！ありえない！！」
「大介......」
「1000パー、いやもっと、絶対に何が何でもありえない。Aのこと迷惑とか負担とか思ったことなんて0.00001秒たりともないね」
だからさ、と続ける。
「これから頑張ってこ。ちゃんとお義父さんたちにも連絡して、みんなで育てていこう。Aと俺の、大事な子なんだから」
「...ありがとう、大介」
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灯莉(プロフ) - レモンさん» レモンさんはじめまして。最初からの読者様なんですね！ドラキュラ舘様、一本目ということもあってわたしも思い入れがあるストーリーなので嬉しいです。ありがとうございます(o´艸`) (4月20日 0時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - そして新作も楽しみです。 (4月19日 23時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 灯莉さんはじめまして。最初から読ませて頂きました。どのお話にもいろんな愛の形があるんだなぁと思いました。私は舘様のドラキュラのお話が大好きです。その後夢主ちゃんはどうなったのかも気になります。 (4月19日 23時) (レス) @page38 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年3月25日 21時
