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最初は、元気で明るくて、目立つ生徒だなと思っていただけだった。
「AA95点...ようできてんな」
テストの採点をしていた夜中に、その名前をなぞる。
彼女は確か受験で地理を使うから授業も真面目に受けて、テストの勉強もしっかりしている印象はあった。にしても、こんな点数はなかなか取れるものでもない。
目鼻立ちのくっきりした顔に、いつも無造作に後ろで縛った髪。部活は確かテニス部だったような。
「さぞかしモテんねやろなぁ......」
教師といえど所詮人間。生徒の間で目立つ人はこちらとしても目立つというだけであって、べつにそういう目で見ているわけではない。それこそこっちは教師なんやから。
けど、「そんな感情」を認めざるを得ない出来事が起こったのが、そのすぐ後のこと。
「テスト返すでーほら出席番号順やから早く来い！そこでボケんでええねん！」
「うっわまじ無理ー」
「平均越えてたらいいなぁ」
「頼む！俺のスマホが懸かってる！」
「お前笑笑笑」
列になる生徒に返却しながら順番にめくっていった解答用紙の、95という数字を見て記憶が蘇る。そうだった。
「お、A今回頑張ったやん」
「え？」
不思議そうにこっちを見つめる目に引き込まれた、気がした。
気づいたらその頭に手を乗せていて。
「はー？！先生ずるい！あたしにもしてよー」
「何言うとんねん、高橋は赤点やったやろ！」
「先生俺は？俺は？90点だったんだけど」
「なんで男に俺がせえへんといけんねん」
ぎゃーぎゃー言い出す生徒たちにいつも通りの対応をするのに必死で、そのことはすぐに忘れてしまった。
そして、その数ヶ月後。
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灯莉(プロフ) - レモンさん» レモンさんはじめまして。最初からの読者様なんですね！ドラキュラ舘様、一本目ということもあってわたしも思い入れがあるストーリーなので嬉しいです。ありがとうございます(o´艸`) (4月20日 0時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - そして新作も楽しみです。 (4月19日 23時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 灯莉さんはじめまして。最初から読ませて頂きました。どのお話にもいろんな愛の形があるんだなぁと思いました。私は舘様のドラキュラのお話が大好きです。その後夢主ちゃんはどうなったのかも気になります。 (4月19日 23時) (レス) @page38 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年3月25日 21時
